2024/09/02
住宅ローン変動金利のままでも大丈夫?
皆さん、こんにちは!ファイナンシャルプランナーの黒須かおりです。
最近、住宅ローンの金利が少しずつ上昇しているというニュースを見聞きすることが増えていますよね。そこで今回は、「住宅ローンをすでに変動金利で借りているけど、このまま大丈夫なの?」というご質問にお答えします。
まず、変動金利とはどんな金利なのかというと、
金利が定期的に見直され、その時々の市場の状況に合わせて変動する金利です。一般的には、半年ごとに見直しが行われます。
変動金利には、金利が低い時期であれば、返済負担が軽くなる、固定金利に比べて金利優遇幅が大きいなどのメリットがあります。
反対に、金利が上がると、返済負担が重くなる、将来の返済額が予測しにくいなどのデメリットもあります。
では、変動金利の将来はどうなるのか気になるところですよね。
しかし、変動金利の将来は、誰にも断言できません。現在の金利水準を見ると、いきなり急激な金利上昇は難しく、しばらくは低金利環境が続く可能性が高いのではないでしょうか。
あくまで予想ですが。
すると、このまま変動金利で大丈夫なのか?という不安な気持ちになりますよね。
変動金利のまま大丈夫かどうかは、いくつかポイントがあります。
・金利が上昇して返済金額が増えたとしても、家計に余裕があるかどうか
・残りの返済期間がどれくらいあるのか
・金利上昇に備えた貯蓄をしているかどうか
これらの点を踏まえ、総合的に判断することが大切です。
住宅購入で相談にみえたお客様にお話するのは、変動の金利の低さは魅力的なのでメリットは受けつつ、しかし将来的に金利も返済金額も上がる可能性はあるので、その分準備をしておきましょうということです。
例えば、当初は変動金利では7万円、固定金利では8万円の返済金額だとします。
すると、当然7万円の方が家計にとって負担は少ないですね。
でもそこで、あえて8万円でも返済が続けられるかどうか?
8万円でも貯蓄ができるかどうか?を考えておきます。
もし両方とも可能なのであれば、差額の1万円は「支払ったつもり貯金」をしておきます。
すると、たとえ金利上昇によって返済金額が上がっても8万円までなら問題なく支払うことができるし、それまで貯めていた「支払ったつもり貯金」を使い繰上返済することもできます。
繰上返済は、ローンの期間を短くする方法と、毎月の返済金額を減らす方法があります。
毎月の返済金額が増えるようであれば、返済額を減らすことで急激な返済額アップに対応することができます。
つまり、金利の上昇という現実を変えることはできませんが、予測して準備してこくことは可能なのです。
現在変動金利で借りているからといっても慌てず、長期的な視点で考えましょう。
自分の状況をよく把握し、必要であれば専門家に相談しながら、賢く住宅ローンを活用していきましょう。
この記事を書いたのは「FPラポール株式会社」
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